古民家の玄関先の柱が色あせ剥げてきたので、木材保護塗料のキシラデコールで塗装をしました。
色は黒に近いダークブラウンの「パリサンダ」。
パリサンダを選んだ理由は、ホームセンターで見本を見て、黒っぽい渋いこげ茶色で素敵だな、と思ったので。
柱の塗装のやり方は、たわしで汚れを取り、電動サンダーで研磨して表面を整えて、はけで塗料を塗るというもの。
古びた柱を掃除して塗装すると、見違えるほどきれいになりました。
屋外の玄関前の古い柱 ビフォア

玄関先の柱 ビフォア画像。
50年ほど前に塗装した後、何も手入れしなかったので、今ではすっかり塗料が剥げ、黒い汚れが付着し、下の部分には白い汚れやカビ、腐朽菌が発生中。
まずは、この汚れを掃除します。
汚れ落とし
準備するもの
柱の汚れ取りはたわし、表面を滑らかにする作業は電動サンダーを使用。
柱のささくれなどで手を傷つけるかもしれないので、ビニール手袋をし、汚れを吸い込まないためマスクを準備。
亀の子タワシで柱の汚れを落とす

亀の子タワシで木目に沿って汚れを落とすと、長年かけて蓄積した黒い汚れが取れて木肌が見えた。
古い木材の汚れ取りは、黒い粉が大量に出るので、メガネとマスクで目と口と鼻を守ると作業しやすいです。

柱の下の白い汚れもたわしでサーっとこすると、白い粉が落ちて汚れが取れました。
電動サンダーで柱を研磨

電動サンダーで柱をサンディング。
使用している電動サンダーは、マキタ(Makita) 防じんミニサンダ BO4555。
小型で1.1㎏しかないので、女性でも腕を上げての柱の研磨がやりやすい。
木の粉の飛び散りを集める自己吸じん機能付き。
紙やすりをセット後、集じんの穴をあける工具(パンチプレート)あり。
市販の紙やすりを4つ切りにして使用できて経済的。
サンドペーパーは、最初は粗め♯100を使って、古い塗装と汚れを落とす。
粗目のやすりを使うと多く削れて塗装や汚れが良く取れる。
汚れが落ちた後は表面がざらざらなので、中目♯240で表面を整えて仕上げ。
表面がすべすべになると、塗料がのりやすい。
紙ヤスリを粗目、中目、細目のセットで揃えておくと使い分けできて便利。
汚れ落としとサンディング後の柱

たわしで汚れを除去して、電動サンダーでサンディング終了。
柱が古いのでもろくなっている箇所は丁寧に研磨できなかったが、ほとんど汚れは落ちて、表面もきめ細かくなりました。
養生する

新聞紙を敷いて養生。
塗装の最中にうっかり塗料をポタっと垂らしても大丈夫。
新聞紙がなければ、養生シートを使います。テープ付きだと便利。
柱の下部分はマスキングテープで固定し、塗料がつかないように固定。

柱の上部分もマスキングテープで養生。
ハケ塗りする時に、塗料が余計なところに付かないように保護。
キシラデコール パリサンダで塗装する

汚れ落としと研磨、養生の下準備が終わったら、いよいよ塗装です。
キシラデコールの蓋を開けたところ。
棒を入れてかき混ぜると、下の方に塗料のドロリとしたかたまりがあります。

上澄み液ばかり塗装すると、色がつかなかったり薄かったりします。
塗料が少なくなると、底にたまった濃い部分を塗装に使うため、色が濃くなります。
棒状のもの、木材などを缶の底まで入れて、底の顔料をしっかりと混ぜる。
缶を振るだけだと不十分。
混ぜ不足だと「色が薄い」「色がつかない」「色がおかしい」塗装になってしまうので注意。
混ぜ終わったら蓋をしっかりと閉めて、塗料が均一になるように缶を振る。
キシラデコール公式サイトの「塗り方講座」はわかりやすい動画が揃っている。
「缶の開け方閉め方」「塗料の混ぜ方」など、キシラデコールを効果的に使うなら観る価値あり。
キシラデコール 塗装

柱の上からハケを使って木目に沿って塗った。
大きな面は太いハケ、細かい箇所は細いハケを使用。
1度塗りだと色が薄めについて、木目がきれいに見える。
キシラデコールは、2度塗りすると耐久性、防腐、防カビ、防虫効果が発揮できるということで、1度塗りが完全に乾いた2日後に2度塗り。
完成

キシラデコール パリサンダで玄関柱の塗装が完了。
初心者でも塗りやすく、想像通りの色合いで満足の仕上がりになりました。
塗装中は気をつけていたけど、何度かハケから塗料をポタリと落としたので、やはり養生は大切と実感。
柱だけに塗装するためのマスキングテープも役に立ち、塗りたくない部分に塗装せずにすみました。
塗装後は臭いがありましたが、1週間~10日ほどで消えて気にならない程度に。
キシラデコールは防腐、防虫、防カビ効果が高いと評判の塗料。
今後は柱を劣化から守ってくれることに期待している。
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