介護中の母の寝室は和室で障子戸なので、冬が近づくとものすごく寒くなります。
家が古いため、暖房をつけても暖かさが障子戸と隙間から逃げてしまうのです。
寒さを遮断して暖房効果を上げたくて、中空ポリカーボネートで内窓を作って寒さ対策をしてみました。
二重窓の作り方は、窓枠に上下レールと横カバーを取りつけて、ポリカを窓枠のサイズに切ってはめ込むという簡単なもの。
今回は、障子戸にポリカでDIY内窓を作り、断熱対策をした記事です!
ポリカ二重窓で断熱効果あったよ!
DIYポリカ内窓を取りつける障子戸 ビフォア
ベッドの横が障子戸のため、寒い季節になると障子全体と隙間から冷気が漂ってきます。
障子の裏側。
障子戸は廊下に面しており、日光が入るのはありがたいですが、冬は寒さが直撃します。
雪見障子なので下半分はガラス戸が使用されているけど、寒いことには変わりありません。
内窓を取り付ける場所は、裏側です。
障子戸に中空ポリカでDIY二重窓 作り方
窓枠の縦横サイズをはかる
障子戸の窓枠のサイズを、メジャーで測ります。
高さは175㎝、横の長さが360㎝だったので、ひとつの障子戸の大きさは、縦175㎝、横90㎝。
窓の大きさを測ってから、ポリカ(二重窓本体)、窓枠レールの長さなど必要な材料を決めます。
材料
- 中空ポリカーボネート 窓の高さx幅(1820mm x 910mm) 厚さ4㎜ 4枚
- ガラス戸レール5上 窓の幅(2200mm 2本)
- ガラス戸レール5下 窓の幅(2200mm 2本)
- パネルフレーム用横カバー HI オフホワイト窓の高さ(2200mm 2本)
- カブセ(コの字型のジョイナー)窓の高さx1枚につき2本
- カッター(ポリカを切る)
- 定規
- のこぎり(レールを切る)
- マスキングテープ
- 巻き尺
材料費
料金 | 数 | 合計(円) | |
中空ポリカーボネート 1820mm x 910mm 厚さ4㎜ | 2680 | 2 | 10728 |
ガラス戸レール5上 2200㎜ | 539 | 2 | 1078 |
ガラス戸レール5下 2200㎜ | 319 | 2 | 638 |
カブセ 1820㎜ | 228 | 2 | 456 |
横カバー 2200㎜ | 770 | 2 | 1540 |
両面テープ | 274 | 1 | 274 |
14714 |
購入した材料は、ポリカ、ガラス戸レール上下、カブセ、横カバーです。
材料費は14714円。
これで障子戸4枚分の二重窓を作って断熱できるなら安くてお得です。
カッター、ものさし、のこぎり、メジャーなどは家にあるものを使いました。
中空ポリカーボネート 1820mm x 910mm 厚さ4㎜ 4枚
二重窓の本体に使うポリカは、空気層のある中空構造のため、軽くて持ちやすく、断熱、遮熱、保温効果に優れています。
両面UVカット加工が施されているので、すぐに劣化せず耐久性があります。
ポリカを窓の縦寸法をカットする
窓の縦寸法を測り、ポリカをカッターナイフで切ります。
窓の横寸法は900㎜。ポリカの横寸法は910㎜なので、10㎜は重なり部分として切る必要ありません。
光モールのガラス戸レール5の厚さは上下とも1.5㎜。
1.5mm + 1.5mm = 3mm
窓の高さ寸法よりも3㎜短くしました。
床を傷つけないように、屋外の車庫で作業しました。
ポリカは固くて一度では切れないので、カッターで何度も繰り返し切り目を入れて切断します。
同じ個所を切り込む時に、ずれないように注意しながら切断します。
薄い定規だとカッターの刃が滑ったり、定規を削るかもしれないので、横カバーを使って手を守りながらカットしました。
安全に切断するためには、薄い定規よりも厚さのある木材などを使うと安全にカットができますね。
ポリカはホームセンターやネットで購入できます。
窓枠にガラス戸レール上下、横カバー、カブセ(ジョイナー)
ガラス戸レール上は、窓枠の上に、ガラス戸レール下は窓枠の下に、横カバーは両横に取り付けつけます。
コの字型ジョイナー(カブセ)をポリカの両横に取り付けると、ポリカ板がしっかりと安定するので反りを防止し、開閉時に断面に触れても手を傷つけません。
ガラス戸レール、横カバー、カブセを切る
窓の高さと幅寸法をはかり、ガラス戸レール、横カバー、カブセをのこぎりで切ります。
切り口がガサガサに荒くなったらサンドペーパーで整えるとなめらかになります。
マスキングテープの上から両面テープでガラス戸レール、横カバーを取り付ける
ガラス戸レール下は、窓枠にマスキングテープを貼り、マステの上から両面テープで取り付けます。
後で取り外すことを考えて、はがせる両面テープを使いました。
ガラス戸レール上と横カバーもマスキングテープを貼った上に両面テープで固定させました。
曲がらないように、まっすぐに取り付けできるように、印をつけながら貼り付け作業しました。
材料をひとつずつ購入するのが面倒なら、料金がかかりますが、内窓フレームセットをまとめて購入もできます。
ポリカの横にカブセ(ジョイナー)を取り付ける
ポリカにコの字型ジョイナー(カブセ)をはめ込みます。
ガラス戸レール上の高さ(10㎜)+ガラス戸レール下の高さ(4.5㎜)=14.5㎜
ポリカを上下レールにはめ込むため、カブセの長さは14.5㎜ポリカより短くします。
ポリカの表面の保護フィルムを剥がします。
ポリカの切り口は透明な荷造りテープを貼りました。
中空層の中に冷気が入ると保温効果が低下してしまいます。
上下ともテープで塞いで断熱効果をあげます。
テープを貼ることで、端がスムーズになり、窓枠レールに入れた時に内窓の開閉がスムーズになります。
ポリカの両側にカブセを取り付け、上下をテープで密封して内窓完成。
いよいよ取り付けです。
ポリカを窓枠に取り付ける
出来上がった内窓をレールに設置してみると、ポリカの縦サイズがわずかに大きかったので、約2ミリ切りました。
大きすぎるとたわむので切ればいいけど、切りすぎると内窓として使えなくなるので慎重に切らなくてはいけません。
ギリギリ入るけど、ちと大きめかも、というところでストップしました。
サイズが微妙に合わなくて開閉しにくい失敗内窓ができたので、端に設置して普段動かさないようにしたよ。
いつも開閉する内窓はひとつなので、一番きれいにカットできて、開閉しやすい成功内窓を取り付けたんだ。
ポリカは立てかけておくだけでも断熱効果があるので、カットに失敗して開閉しにくくなっても置くだけで、内窓として寒さをしのぐことができる!
ポリカのたわみと反り対策
窓が大きいせいで、やはりたわみと反りがあります。
ポリカの重なった間に隙間ができて冷たい空気が入ってきます。
100均で買った磁石を取り付けると隙間がくっつきました。
磁石を抑えながら開け閉めしています。
メリットとデメリット
障子戸にポリカでDIY二重窓 まとめ
障子戸に中空ポリカの内窓を設置してみると、窓際の冷気が軽減して高齢母も満足しています。
失敗点は、ポリカ1枚の高さがあり大きいので、内窓を開け閉めする時にどうしても窓レールから外れやすいということ。
かなり頻繁に外れるので、いちいちレールに入れるのが面倒な時は、立てかけとくだけにしています。
ポリカを障子戸に添えて置くだけでも、寒さ対策になるよ!
障子戸1枚だけだと冷えるからねー
透明なポリカを使うと、外の明るさを取り込みながら寒さ対策ができるし、すりガラスのように外から丸見えにならず、適度な目隠し効果もあります。
誰でもコスパよく作れるDIYポリカーボネートの二重窓は、断熱効果を上げて防寒対策することができますよ。
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