母の在宅介護をしています。
高齢者虐待について、訪問看護士さんからお話を聞きました。
いつものようにバイタルチェック、体温、血圧、脈拍、呼吸などを診てもらい、母の日常生活の話がひととおり終わると、看護士さんから一枚の紙を渡されました。
「高齢者虐待 なくそう!防ごう!」
というタイトルです。
虐待なんかしてないよ!と驚きましたが、普段していることが実は虐待になっていることもあるとのことです。
在宅介護者として、高齢親への虐待はあってはならないこと。
2人きりの在宅介護だけに、自分の言動を振り返りました。
高齢者虐待とは
高齢者虐待は、高齢者に対する身体的・心理的・経済的な虐待など、高齢者の尊厳を踏みにじる行為で、社会問題となっています。
下記のような行為が高齢者虐待にあたります。
身体的虐待
経済的虐待
心理的虐待
性的虐待
介護放棄(ネグレクト)
高齢者虐待 どこに通報する?
高齢者本人の生命や身体に危険がある場合は、住まいの市町村に通報します。
通報の秘密は守られます。
誰が通報したかわからないように対応していただけるので、安心して相談することができます。
高齢者虐待 介護者として思うこと
訪問看護士さんから高齢者虐待の話を聞き、我が身を振り返りました。
腎臓病の食事作り、見守り、排泄の手伝い、処理、外出時の付きそい、などなど、毎日の世話は心身ともに疲れるし、ストレスがたまります。
在宅介護を引き受けたからにはがんばらなくては、と思っていましたが、介護疲れ、認知症の対応でイライラすることも多々あります。
同じことを何度も言われると、つい「さっき言ったでしょ!」と大声をあげたり。
そんな時に母の悲しそうな顔を見て、「あぁー、失敗した。優しくしなきゃいけないのに」と自己嫌悪に陥ります。
訪問看護士さんは、母に向かって「〇〇さん、どうでしょうか?」と質問しました。
私はドキドキです。
「娘がいつも怒るのよ…」って言うかなと覚悟していました。
しかし、母は、「虐待なんかないわよー」
と笑顔で答えました。
母のおおらかな対応に、自分の介護生活を深く見つめなおしました。
在宅介護者として、母の心身を守るべき立場が虐待にならぬよう、留意しなくてはいけません。
介護者は、介護ストレスを1人でため込まず、看護士さん、ケアマネ、親戚など、話しやすい相談相手を作ることが大切です。
介護者の負担が大きければ、ショートステイを利用して休息したり、デイサービスの利用を増やすこともできます。
在宅介護がどうしても大変であれば、施設への入所も考慮に入れ、要介護者と介護者がともに安心できる生活を心がけたいですね。
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