「アートって何なん?やまなみ工房からの返信」南砺市福光美術館

やまなみ工房 アートって何なん?生活情報
「アートって何なん?-やまなみ工房からの返信 」南砺市福光美術館のポスターをお借りしました。

要介護2,認知症の母の介護をしています。
ずっしり積もった雪が溶け、ようやく待ち遠しかった春がやってきましたね。
元気な日は外出して、フレッシュな空気を吸って景色を眺め、気分転換をはかりたいと思っています。

富山県南砺市立福光美術館で「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」というおもしろそうな作品展が催されているので、行ってきました。

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やまなみ工房って何?

やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」
やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」パンフレットより

やまなみ工房は、滋賀県甲賀市にある、独創的なアート活動を生み出す社会福祉法人。
美術を学んだことのないスタッフと、美術と無縁だった障害のある方の作り出す作品は、今や国内外から出展オファーが相次でいます。

1986年にスタートし、現在はスタッフの方が27名、利用されている方は89名。
89名の多くは重度の障害があり、働くことや好きなことをする場所を見つけることが困難でしたが、1人1人は素晴らしい力があり、魅力的で、尊敬に値する人格者。

利用者の方は、絵を描いたり、粘土をこねたり、何かを集めたりと、楽しく夢中になれるそれぞれの方法で、生きがいを探し自己表現しています。

スタッフのサポートはあるけど指導はしない、という自由な制作スタイルの中で、彼らは、誰にも歪められることなく、他人と比較、競争することなく、独自の世界を作り上げています。

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アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー

作品展のタイトルは、「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」という問いかけと答え。
なぜここで世界的なアートが生まれるのか?アートはどこから生まれるのか?アートとはいったい何なのか?

やまなみ工房の答えはこれです。

芸術とは、自分の愛する世界をひたすら築くこと
作品がアートなのではない。自分自身の世界を築くこと、これがアートなのだ。

誰にも歪められない、自分自身の世界を築くこと。このことが1人の人を輝かせ、幸せにしてゆく、そのための表現なのだ。すべては幸せのために。目的がここにある。

「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」パンフレットより引用させていただきました

やまなみ工房の目的は、人に褒められる作品を作ることではなく、自分自身の世界を描くこと。
作り手が喜びを感じ、生き生きと夢中で向かえることがほしいだけなのです。

独創的なアートを作り続けるやまなみ工房のドキュメンタリーはこちら。

やまなみ工房のアーティストたちの創作スタイルや、工房での彼らの日常を映し出しています。
人からの評価を気にせず、生きるために作品を作る作家たちのエネルギーがあふれんばかり。
やまなみ工房の施設長の山下完和さんと、アーティストの会話のやりとりが自然で引き込まれます。

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やまなみ工房 作品展

開催場所

富山県南砺市福光美術館

富山県南砺市福光美術館
住所 〒939-1626 富山県南砺市法林寺2010
会期 2021年3月6日(土)~5月9日(日)
休日 火曜日(5月4日(祝)は開館し5月6日(木)休館)
TEL 0763-52-7576

美術館入場

やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」
やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」

富山県南砺市福光美術館の入り口で入場券を購入すると、ユニークで独特な世界観の妖怪オブジェクトが迎えてくれます。

やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」
やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」

展示会場に向かう通路は、白い壁にタイトルの「アートって何なん?」の文字とランダムに配置された白黒の写真展示。
不規則な動きの作品を鑑賞しながら歩いていると、さて、これからどんな作品展が始まるのだろう?とワクワクしてきます。

アートって何なん? やまなみ工房からの返信 作品

やまなみ工房 作品
やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」作品展より

やまなみ工房の作品展示会場。
絵画や立体作品がバランスよく展示されており、どの作品も作家の深い思い入れがこもっています。
いくつか紹介しますね。

井村ももかさん 「ボタンの玉」

やまなみ工房 井村ももかさんの作品「ボタンの玉」
やまなみ工房 井村ももかさんの作品「ボタンの玉」

井村ももかさんの作品。
好きな色の布にボタンを縫い付け、さらに一回り大きな布にボタンを縫い付けて包み、卵のような形にして布を閉じる「ボタンの玉」。

毎日ニコニコ楽しそうに、ピンクの玉、青い玉、赤い玉、いろんな色と形のボタンの玉を作っていらっしゃいます。

井村ももかさんのの作品に対する愛着は深く、完成した作品を撫でたり眺めたり、頭の上に乗せて歌を歌ったりなさいます。

山際正己さんの作品 「正己地蔵」

やまなみ工房 山際正己さんの作品
やまなみ工房 山際正己さんの作品

山際正己さんの作品 正己地蔵
会場の真ん中に、陶土で作られたお地蔵さんが約千個、円形に展示。
近寄って見ると、地蔵は同じようでいて微妙にひとつひとつ違います。

同じ形の作品を作り続ける作業は、山際さんの真面目で実直な性格を表わしています。
20年以上作り続け、何十万体を超える作品は山際さんの生き方そのものなのです。

岡本俊雄さんの作品 墨汁と割りばし一本のみのアート 

やまなみ工房 岡元俊雄さんの作品
やまなみ工房 岡元俊雄さんの作品

岡本さんは、トラック、人物、風景などを、墨汁と割りばし一本で、寝転んでお気に入りの音楽を聴きながら描きます。

入所当時、人と交わることが苦手な岡本さんは、「みんなといっしょに行動しましょう」といった工房の雰囲気に馴染めず、いらだつことが多かったようです。

スタッフは岡本さんが落ち着けるように、プライベートなアトリエを提供すると、岡本さんは、誰からも干渉されず、1人きりで音楽を聴きながら作業に集中できるようになりました。

やまなみ工房の作品を鑑賞して

やまなみ工房 作品
やまなみ工房「アートって何なん?ーやまなみ工房からの返信ー」作品展より

絵画、オブジェクト、どの作品からも、アーティストの創作する楽しさ、エネルギーと充実感が伝わり、胸が熱くなりました。

要介護の母も、生きる元気をもらえたわ、と感動していました。

やまなみ工房のスタッフとアーティストの創作するアート、興味のある方は、ぜひ南砺市福光美術館に足を運んでみてはいかがでしょう?

遠くて行けない、という方には、やまなみ工房の本もあります。

「自然の営みのなかから生まれてきた黒陶のやきものとあふれでる色。
つくり手とその力を引きだす人たちの創造の現場をルポライター野寺夕子が映像的な文章と写真で綴る一冊。」解説より

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