要介護2、認知症の母の在宅介護をしています。
認知症の母は、よく忘れたり、混乱して物事がわからなくなってしまうことがあります。
しっかりしている時もあり、そんな時は昔の母の面影を感じて懐かしくなります。
この時間がずっと続いてほしいと思いますが、暮らしの中では混乱することが多いです。
私がいなくなった?
デイケアに行く朝、朝食の準備をしていました。
母が台所に来て、
母「はるこ(私)がいなくなった。どうしましょう」
と言いました。
「え?」
唖然とする私に向かって母は、
「はるこはどこにいるの?探してちょうだい」
と続けました。
そんな・・・
認知症の症状で子がわからなくなってしまったのでしょうか。
昨日までわかってくれてたのに。
ショックで頭がクラっとしましたが、気を持ち直して、
「私はここにいるよー☆」
と明るく言ってみました。
母は聞こえなかったのか、「はるこがいなくなっちゃった。どこ行ったのかしら」
とつぶやきながら、ヨタヨタと私を探し始めました。
私は自分を指さして、
「お母さん、私は誰?」
と聞くと
「はるこがいないのよ」
と答えにならない答えを返します。
悲しくなりましたがどうすることもできず、とりあえず朝食を食べて外出着に着替えました。
しばらくするとデイケアのお迎えが来たのでお見送り。
母は車窓から手を振ってくれました。
帰宅後の母
母がデイケアに行っている間、ずっと心配でした。
デイケアで普通に過ごせているだろうか。
おかしなことを言ってないだろうか。
このまま母の中に私がいなくなってしまったらどうしよう。
夕方になり、デイケアの職員さんに送られて母が帰ってきました。
家に入った母に恐る恐る尋ねてみました。
私「お母さん、私誰かわかる?」
母「(こくんとうなずき小さな声で)はるこ。今朝ね、間違えたよ」
私「(大安心)そっかー、間違えたんだね。わかるならよかったー」
私をわかってくれたことでほっとしました。
いろいろ質問したかったけど、母はまた混乱しそうだったので、その話題には触れないようにしました。
私をわからなかったのはその時だけですが、介護ではこういうことも受け入れていかなくてはいけないのですね。
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