梅雨が近づく5月、6月になると、ドクダミの花が咲きだしますね。
ドクダミと言えば、ニオイが臭く、しつこく生えてくるやっかいな雑草というイメージが強く、苦手な人は多いと思います。
しかし、ドクダミは昔から漢方としてよく知られ、お茶を作ることもできます。
我が家では、庭に毎年ドクダミが生えるので、昔から母がドクダミ茶を作っていました。
今回は、ドクダミ茶の作り方について書きますね。
ドクダミとは
ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草。
名前に毒がついているので、毒のある植物なのでは?と思われそうですが、ドクダミは「毒溜め」とも呼ばれ、「毒を止める」「毒痛み」に由来し、毒や痛みに効果がある薬草です。
毒はありませんので、安心してくださいね。
生薬名は「十薬」で、十種類の効能があると言われます。
中国名は「魚腥草」(ぎょせいそう)。腥い(なまぐさい)魚。
英語では「fish mint」(フィッシュ ミント)「fish hearb」(フィッシュ ハーブ)と呼ばれ、ドクダミの独特の臭いから、外国では魚のニオイのする草と表現されています。
ドクダミの白い花びらに見える部分は、総苞片(そうほうへん)という名前で、花ではありません。
4枚の花弁の中心に立っている黄色い部分が花で、小さな花が集まっています。
ドクダミの効果と副作用
ドクダミの効果
民間療法のドクダミ茶には、さまざまな効果があります。
- デトックス
- 血行がよくなる
- 利尿作用
- 整腸作用
- 解熱、解毒
- 老化防止、しみ、しわ予防
美容と健康に役立ちそうなドクダミですが、注意することもあります。
ドクダミの副作用
ドクダミはカリウムを含むので、腎機能が低下している場合、かかりつけの医師に相談した方がよいでしょう。
また、便を柔らかくする働きがあるので、人によってはおなかがゆるくなります。
はじめて飲むなら、少量から始め、過剰摂取に気を付けましょう。
ドクダミ茶の作り方
花の咲く時期にドクダミを採る
ドクダミは、花が咲く時期にもっとも栄養と成分が高くなり、効果が期待できます。
蕾をつけて開花が始まる5月、6月に収穫しましょう。
地上に出ている部分をはさみや鎌で根本から切りましょう。
排気ガス、農薬の被害にあっていない、静かで環境のよい場所にあるドクダミを選びたいですね。
洗う
収穫したドクダミを洗います。
花も茎も全部使うので、一緒に洗います。
洗面器やボールに入れて、水をためて流しながら洗うと、泥汚れが落ちます。
きれいに見えても意外と汚れているので、水に浸してしっかり洗いましょう。
束にして乾燥させる
ドクダミを洗ったら広げて乾燥させます。
乾いたら、適量を束にして根本を輪ゴムで縛ります。
ひもをつけて吊るし、風通しのよい場所で、乾燥させます。
3日~1週間ほどで乾燥します。
4日後。乾燥してきました。
触ってみて、ぱらぱらになれば完成。
ハサミで2~3センチに切る
乾燥したドクダミをはさみで2~3センチに切ります。
乾燥させると、生葉にあったドクダミのニオイがほとんどなくなり、手で触る作業がしやすくなります。
煮だし
煮だします。
1Lに5g~10gのドクダミを入れて、弱火(とろ火)にかけて10~15分煮だします。
煮だす前に弱火でフライパンで炒ると、まろやかで飲みやすい風味になります。
ドクダミ茶 出来上がり
煮だしおわったら、熱いうちに茶こしやざるにかけ、茶葉を取り除きます。
湯呑に注いでいただきましょう。
飲んだ感想は、ドクダミの臭いニオイはないけど、クセのある味で薬っぽいかな。
好き嫌いがあると思います。
ドクダミ茶の味が苦手なら、ハト麦茶、ほうじ茶、玄米茶など、他のお茶に少量混ぜて飲むと、クセが和らいで飲みやすくなりますよ。
近くでドクダミを収穫できないなら、国産の無農薬ドクダミ茶がおすすめ。
ドクダミ茶の味が好みでなくて飲みにくいなら、ブレンドタイプがいいでしょう。
世界の各地で飲まれている8種類の健康茶にドクダミも入っています。
ドクダミ茶 まとめ
ドクダミを摘み取って乾燥させると、簡単にドクダミ茶を作ることができます。
飲みたいけど味がどうも嫌い、という場合は、煮だす時に茶葉の量や時間を加減したり、他のお茶とブレンドさせることで、好みの味加減を作ることができます。
ドクダミで化粧水を作りました。ニキビや吹き出物を防いで、しみを薄くし、アンチエイジングにも効果のあるドクダミローションです。
花の咲く5月、6月はドクダミの効能がもっとも高くなるので、今が摘み時。
季節の野草を使ったドクダミ茶を飲みながら、リラックスしたおうち時間を過ごしてみませんか?
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